◇ 通訳・翻訳家とは
通訳と翻訳家を混同しないように通訳と翻訳の違いを最初に述べておきます。
○ 通訳
日本人と外国人がお互いに理解し合えるように言葉の橋渡しをする仕事であり
通訳の方法として、同時通訳と逐次通訳があります。大きな国際会議から商談
に至るまで通訳の仕事の幅は広いです。
○ 翻訳家
翻訳家とは、外国語で書かれた小説や雑誌の記事、ビジネス文書を日本語に
翻訳するのが翻訳家の仕事で、その他にも映画やテレビの字幕、ナレーション
などの翻訳なども翻訳家の仕事のひとつです。
◇ 通訳・翻訳家の収入と業界事情
通訳:
通訳の多くはフリーで働いており、契約する企業や通訳斡旋の会社からの依頼
をうけて現地に派遣されて仕事をこなすという勤務形態を取ります。
通訳の収入・仕事内容は実力がすべてで、キャリアがあって、技能レベルも高い
と高収入で重要な現場での通訳を任されることになります。
同時通訳か逐次通訳かでも収入は異なり、トップクラスの同時通訳者は日給で
7万〜15万円程度、逐次通訳で2万〜4万円と言われています。
就業者のおよそ9割が女性で、30〜50歳代が中心というのも通訳の特徴です。
翻訳家:
通訳と同様にほとんどがフリーとして働きますが、その場合は、翻訳会社などと
契約を結んでいるケースが多く、また、常に翻訳を必要としている商社、新聞社、
通信社などでは、社員として翻訳担当者を置いているところもあります。
収入は、原稿用紙1枚あたりいくらという出来高制や、書籍1冊あたり定価の
何%といった印税制で支払われる場合がほとんどで、書籍の翻訳は売上に
大きく関わってくるため有名翻訳家に仕事が集中するといいます。
仕事には、納期があり、出版物の翻訳は猶予が数ヶ月くらいありますが、仕事
で使用するビジネス文書などは、数日か数週間単位なので忙しくなります。
◇ 通訳・翻訳家として成功するには
通訳:
相手の言葉を瞬時に把握して正確に相手に伝えるためには、頭の回転の速さや
慎重さが欠かせません。また、語学力以外にも信仰上のタブーや生活習慣などは
国や民族によって様々なので、それを理解し、気配りできることが必要です。
翻訳家:
外国語能力はもちろんですが、それを違和感のない日本語に翻訳するためにも
日本語を正しく理解し表現する能力が必要不可欠です。また、学術的な論文を
担当する場合は専門的な業界用語について詳しくなければ翻訳は難しいでしょう。
納期のある仕事であるため締切りを守り、なおかつ商品である訳文が正確であると
いったことが翻訳家として最低限求められることです。
◇ 通訳・翻訳家になるには
通訳:
通訳になるのに免許や資格はいりませんが実力勝負の世界なので、ほとんど
の通訳は大学、通訳学校、大学院で通訳養成コースを修了した者が多いです。
通訳としての実力を表す資格として「通訳技能検定試験」があるので、挑戦して
みるといいでしょう。仕事に有利になることがあるといいます。
通訳の仕事は、通訳斡旋会社や知り合いや各種団体、学校関係から仕事を
紹介してもらったり、企業の募集に応募するといった方法があります。
翻訳家:
翻訳家になるための資格や免許がないため、翻訳学校や通信教育で語学の
実力を高める必要があり、実力の目安として英検やTOEICなどの資格や成績
を求められる場合や翻訳技能認定試験の資格が求められることがあります。
出版物の翻訳をするには、出版社への持ち込みやコンテストへの応募するか、
翻訳学校の紹介などで仕事を得るのが一般的で、ビジネス関連では翻訳会社
が実施するのトライアルを受けて、その結果を待つことになります。